2024,2,1
ご覧いただきありがとうございます。
ブログ第1回目の投稿です。
この記事は主にはクライアント様向けではありますが、よければそうでない方々にも読んでいただければ幸いです。
私、桔川シンの経歴を簡単に紹介すると、
デザイン系専門学校のイラストレーション科を卒業し
デザイン会社勤務を経てフリーランスとなり現在に至ります。
歴20年以上です。
学生時代からほぼイラストしか描いてこないという生活をしています。
たまーにデザインの方も手がけることがありましたがほぼ99%以上イラストの仕事です。
これはとても幸せなことだと今まで関わっていただいた多くの方々に感謝の念が堪えません。
ご覧いただいてるよう当HPには様々なタッチ、テイストでのイラストの仕事を多数掲載させていただいております。
今回はなぜ私がこのような多岐にわたるタッチのイラストを描くスタンスで仕事をしているかと言うことについて書いてみたく思います。
先に答えを言うと、
これは若かりし頃のデザイン会社勤務時代の仕事ぶり多大な影響があります。
私は新卒で株式会社レバーンという広告制作会社に入社しました。もちろん今も現存しています。
その中のイラストレーション部に配属。当時そこにはイラストレーターが10人ほど在籍していました。
イラストレーターといえば、その作家の名前で仕事する。
それは今も昔もあたりまえの世界であり皆それを目指してスキルを磨き精進しています。
しかし、当時会社員の我々は個人の名前で仕事をすることはありません。会社名で仕事をしています。
仕事は個人ではなくレバーンという会社に依頼がきます。
なので、社内の誰が制作するかはクライアントからすれば問題ではないのです。
このレバーンという制作会社が社会から信頼され、間違いのないイラストを仕上げてくれる。
その中の1/10として私は存在していました。
社内にはベテランから新人までスキルに差がある様々な人が所属しています。
なので新人は必死です。ベテランの仕事に見劣りしないよう仕上げないとなりません。
クライアントは社内の誰が描いてるなんて知るよしがないので、
新人だから少しヘタでもしょうがないね。そんなことは起きようがありません。
そんなプレッシャーのなか新人時代は昼夜問わず必死に画面に向かわざるを得ませんでした。
実際超ブラックな勤務時間を過ごしてたと思いますが、
イラストが上手くなりたい一心と若さとガッツでそこは不思議と苦しさはなかったです。
我々は主に「リアルなイラスト」を制作していました。スーパーリアルに近い写実的なイラストです。
なので社員の採用にあたってはデッサン力が一番の評価ポイントでした。
とある先輩が言ってました。「デッサン力があればどんなタッチの絵でも描ける」と。
たしかにそれはそうでした。
このような環境の中私は、
とにかく絵が上手くなりたい、
諸先輩方と肩を並べたい、
早く一人前になりたい、
そんな強い想いで仕事に勤しむ毎日を過ごします。
わりとデッサン力があり、要領の良かった自分は社内でも成長スピードがだいぶ早いと評価を受けることとなりました。
会社に依頼される仕事の話に戻すと、
「イラストが必要な場合はとりあえずレバーンさんにお願いすればどんなタッチだろうとどうにかしてくれる」
そんな触れ込みなので様々なタッチの仕事が入ってきます。
誰々風なんて既存のイラストレーターさんのタッチに近い絵をなんてお願いされることも珍しくありません。
そんな要望を社内のイラストレーター達で得意分野で振り分けてこなしていくことになります。
そこでもやはりデッサン力が効いてきます。
先述したよう、強引に言えばどんなタッチでもデッサン力さえあれば対応できたりするのです。
もちろん本家の機微に渡るニュアンスやセンスまで真似するのは困難ですが。
そんな業務を年数重ねてこなしていると、それはもう鍛えられます。鍛えに鍛えられました。
リアルタッチはもちろん、どんなタッチの絵でもサンプルと資料さえあればプロのレベルで仕上げられる。そんな自信も付きました。
もちろんパクリではなく作家さんをリスペクトしながら自分流に再構築するという作業です。
そして、しだいにフリーランスになりたいという願望が芽生えていき、
色々端折りますが晴れて25歳の時にフリーランスへと転向することになります。
このような多岐にわたる仕事をさせていただいた会社経験が私の核となるベースになっているので、
「様々なタッチのイラストが描ける」
という自分のスキルが強みとなりアピールポイントとなっている。ということです。
1人レバーンをする。
そんなテーマでもありました。
はたしてそのスタイルがいいのか悪いのかの評価は人によるところです。
個人の作家性1本でイラストを生業にされてる素晴らしい作家さんも多くいます。
それはとても尊敬するところだし、憧れの対象でもあります。
ただ、イラストで食べていくにはこのやり方が私の中で最善の選択で強い武器となったことは間違いありません。
また、それと同時に様々なタッチのイラストを描くことそのものがとても嬉しく楽しいのです。
案件によっては、「今回のイラストタッチはどのようなものがいいのか?」という課題から相談されることがあります。
案件内容と訴求対象、トンマナを考慮するとこういうタッチでは?と提案することもしてきました。
1ないし、2,3のタッチしか持たない人には難しいことも自分には可能でした。
それもお客さんの信用に繋がったのだろうと振り返ります。
そのような多くの仕事ぶりから、ここに掲載してるよう数々の実績を生むことができました。
掲載してない絵も数多くあります。
イラストにお困りの際はぜひ相談していただければご尽力したく思っております。
それが私のイラストのスタンスになります。
なぜこんなに色んな絵を描いているのか、
それの回答として過去を振り返りこのような経験と実績からということをあらためて書いてみました。
文にしたためてたら色々思い出しもっと書きたいことはあるなとも思ったのですが、長くなってもあれなのでこの辺で。
それでも長くなりましたが。
今後の投稿でまた色々書いてみたく思います。
ありがとうございました。