「クオリティとスケジュール」

「クオリティとスケジュール」

2024,3,15

イラストの仕事をするにあたって、大事にしている2つの項目について書いて見たく思います。
その2つとは
「クオリティとスケジュール」
です。
それについて考えていることを綴ってみます。

 

●クオリティ

まずはクオリティ。
これはプロとして当たり前に担保されなければならない資質です。

私の場合、求められるタッチが案件毎に異なるのでその都度脳のスイッチを切り替える必要があります。
1日の中で時間を区切って複数タッチの仕事をする、そんなケースも少なくないです。
昔からそうなので特に苦労するということはありません。
とはいえ毎回違うタッチを求められこなすわけなので(もちろん同タッチのリピートも多いです)、
考え方や制作の工程も変えなければならないですが、そんなことも楽しんでさせてもらっています。
だからといってタッチによってクオリティにバラつきがでてしまう、そんなことは避けなければならず、常に全力で取り組んでいます。

仕事の発注があり最初に考えることとして、
クライアントが何を求めているのか、
トンマナは何か、
訴求者は誰なのか、
それらを総合的に判断し、
このタッチであればどういう表現がベストなのか、
打ち合わせ中やご依頼書を確認している最中に仕上がりのゴールをイメージし、逆算的にどういう工程がベストなのか、
等を色々考えます。
それはタッチをよって変わってくるので入念に考える必要があります。

そして制作準備に入っていきます。

資料集めもとても大事な工程です。
参考資料をいただけることは多いですが、それ以外にも必要であれば用意していただいたり、
自分でもネットなどで調べて資料をなるべく多く用意します。
この資料集めが高いクオリティに仕上げる為には必須の要素です。

次に不明点の解消。
大きな不明点はもちろん、些細な不明点でもクライアントの意向に相違ないよう確認することも怠ってはならないと考えます。
それは後々の修正の軽減にも役立ちます。

以上の工程を完了し、はじめて手を動かし始めます。
あとはただひたすら制作に集中です。

制作中にイメージ通りにならなかったり、思っていたものが正解とは違うと気付くこともあるので、
この工程内で修正や調整をひたすら繰り返し最善のイラストを完成させることに注力します。

ひとまず完成したと思っても、何度も見返したり俯瞰で確認したり、
日を跨いでみたりすることによって修正ポイントが発見できたりするので、その都度手を加えていきます。
この作業も大事になってきます。

不安要素があれば、途中でもこれでOKかの確認をお客さんにしてもらうこともあります。

また、納品後でも時間が許す場合は再度調整したものを提案させてもらう時もあります。

以上のような点がクオリティを担保することに大事な要素だと思っており、
これらのひとつでも粗末にしないよう心掛けて仕事に取り組んでいます。

とにかくお客さんも自分も納得のいくクオリティのものを仕上げる。
それがプロとしての仕事だと思っています。

 

●スケジュール

2つ目はスケジュール、時間です。
時間内に仕上げる、これもプロとして絶対の決まり事になってきます。
なぜなら、というか当たり前ですが、依頼いただいた仕事には担当者以外にも直接は私に関わらない様々な人達が携わっているので、
私ひとりの都合でその案件の工程を揺るがしてはならない訳です。

お客さんは、時間通りに納品してくれるのかを不安に思ってる、ということをよく聞きます。
そこに対して安心感を与えてあげることもプロの仕事だと自覚しないとなりません。

また、メールなどでの連絡、返信などはできる限り早めにすることも不安を与えない要素だと思ってます。
いただくメールでも返信が早いとこちらも安心します。

私は可能なかぎり、極力早めに提出、納品をするように心掛けています。
そうするとおおかたお客さんからは感謝の言葉を頂けると同時に、
先に書いた納品後の微調整の時間も確保でき、よりクオリティを上げることに貢献することが出来ます。
それはお客さんも自分も満足度が高まる結果となり信用に繋がっていくのだと思います。

とにかくクライアント、お客さんの安心と信用を得るためにも「納期を守る」これは必須だと思っています。

状況によってはいただいたスケジュールでは難しい時があります。
その際はなるべく早めに相談させていただき、迷惑をかけないようも心掛けています。

その為には己のスケジュール管理もしっかりこなす、それがプロの姿勢だと思います。

 

この2つの項目は、
お客さんが「安心」して私に仕事を発注するために日頃心掛けていることになります。
お客さんに「不安要素を与えない」そういう姿勢が仕事に繋がってもいるのだと思っています。
それがお互いの感謝の輪となり気持ちよく仕事をすることに繋がるのだと思っています。